第八章:艦船設計応用/DD01〜02、FF11〜21の建造と改装

艦船・艤装

  • VIII. Ship Design Advice for Destroyer and Modify

8.1 序

もうだいぶ、実戦にも慣れてきたかな?
戦闘での収入も黒字化して、資金に余裕が出てきたら、いよいよシップクラスをアップさせる頃合いか。
Wren『目安としては、初期のフリゲートを持っているときに、資金の余裕が15,000Cr.をこえてきたくらいなら、乗り換えがスムーズだと思いますー』
んむ、20,000Cr.あれば万全かな。
と、いうわけで。
Wren『いよいよ駆逐艦設計に進みたいと思いまーすっ!』

8.2 駆逐艦、とは?

駆逐艦、英語で言うところのDestroyerは、小型の汎用軍艦のひとつだ。
対艦、対空、対潜、襲撃から護衛までオールマイティに使い倒される艦種のことだけれど、もともとは沿岸で襲ってくる魚雷艇から主力を護るための「水雷艇駆逐艦」という構想から成立・発展してきた歴史がある。
Wren『その後、コンパクトながらある程度外洋航行も出来ると云うことが重宝されて、結局魚雷艇の役割もぶんどっちゃったんですけどねっ』
で、さらにそのあとで、潜水艦の発達とともに今度はそれに対抗するようになるわけだけど・・・
Wren『このゲームだと潜水艦はいませんねェ』
というわけで、一番最初の役目と、対空任務、そして艦隊の槍としての突撃艦として運用されることになるわけだ。

8.3 装備別設計編

8.3.1 基本設計

まず、大雑把にコストを計算してみよう。
必須の物として、船体・機関・FCSの価格は・・・・

Wren『駆逐艦1型船体       10,500Cr.
   駆逐艦1型標準エンジン    5,000Cr.
   駆逐艦型精密FCS1型      3,500Cr.
   トータルで         19,000Cr. ですっ』

ただ、コレは標準仕様での話で、少しケチると?

Wren『エンジンとFCSフリゲート同等に抑えるとですね、
   フリゲート1型重量エンジン  3,000Cr.
   フリゲート精密FCS1型   1,500Cr.
   えーと、船体と併せて、   15,000Cr. ですねっ』

エンジンの最大ブースト能力が少し落ちるけれど、通常出力はほぼ同等。
また、多少照準補正距離が落ちるけれど、15cm級の砲を装備するのでなければ実質気にする程でもないレベルだね。
で、コレに武装の価格。
船体と同じレベルの砲と仮定すると、まだ88mm単装砲な訳だけど・・・
Wren『そのレベルだとまだ資金が足りないと思います』
なので、まぁもう少し現実的に。11レベルの英国風12cm単装砲を装備すると

Wren『45口径 12センチ Mks XX N型  950Cr. x4
            砲装備計 3,800Cr. です』

まぁ、魚雷を追加すると+2,000Cr.というところだけれど、砲装備のみなら2万でおつりが来たりする。あとは、装甲などに投入するか。
単純に、この段階で砲火力はFF1と比較して3割増になる。弾も十分に積める。
突っ込んでくるFF1や2なら、余裕で叩ける能力といえるだろう。
Wren『対小型艦船の場合、装甲は側面を重視して装備するとよいですよー』
選択出来る武装は、33レベルまでの無国籍武装と12レベル未満の国籍武装が搭載可能。
国籍装備は、それを扱える国の水兵が必要で、逆に無国籍装備は国籍をとった水兵では使えなくなるので、搭載時は注意しよう。 

8.3.2 とりがーはっぴぃ?

対小型艦(接近)と対空を両方やりたい、という場合は、連装砲という手もある。
14レベルの3インチ連装は、ちょっと射程が短い。
R『まぁ、1レベルの砲を連装にしてるような物ですし・・・』
なのでちとツライが、17レベルの長砲身3インチ連装なら、連射も早くなっているので気持ちよく射撃が出来るだろう。
弾もそこそこ積めるから、対空対艦の両用も結構実用的。
20レベルになると、傑作砲と云われた九八式高角砲のデチューンモデル、99式連装砲が登場。
連射速度こそ低下しているが、射程と威力のバランスがとれたヨイ装備だ。
Wren『もっとも、弾切れしやすくなりますけどねー』
12cm連装砲は、船体がそのままだとちょっと厳しい。
弾薬が少ししか載らないからだ。この砲を使いたい場合、船体の改装*1は必須だろう。
Wren『威力は申し分ないんですが、弾が無くてはどーにもなりませんー』

8.3.3 狙撃志願!

無国籍のままでも、17レベルを超えると15cmクラスの砲が使えるようになる。
Wren『軽巡洋艦並みですねーっ』
と、いうわけで、このクラスの砲を積んで上位艦を狙う、というのもイイ。
上位艦を叩くと、経験値なども多めにもらえるので更にウマいというのもある。
Wren『注意点としては、射程と威力が伸びる代わりに連射が落ちるのと、弾着修正が
  難しくなるので、連射の効く装備をした同クラス艦に近づかれたらキツ目ですー』
射程が長くなった分、駆逐艦用のFCSだと最大射程まで見えないと言うことにもなるので、この装備を活かしきるには所謂「心眼」というやつを鍛える必要がある。
仰角と射程の変化から、最大射程の着弾位置が予想出来るようになったら、遠距離狙撃に挑戦してみるのも良いだろう。
Wren『小型艦、と思って油断してる相手にガッツリかますですよー』

8.3.4 デッカイトット♪マーチ

さて、幾度もの戦場に出ていると、ちょいと強烈なフネを見かけることもある。
砲を全く装備していなかったりするフネだ。
Wren『代わりに、ナニカを積んでるわけですが・・・』
ナニも何も、魚雷発射管だな。その武装マウント全てに、砲ではなく魚雷を積む戦法。
ただし、4章でも説明したとおり、本来砲を積む場所であるRマウントでは魚雷用弾薬庫が利用出来ないので、最初に装填してある一撃分を撃ったらそれきりだ。
Wren『なので、慎重に狙っていかないと・・・』
ん、即弾切れ&唯の射撃標的へ転職することになる。
Wren『逆に、敵の全魚艦は、魚雷をかわしさえすれば美味しい御馳走ですねー』

※ 魚雷を有効に使うため、一斉射撃モードをF4キーで切り換えてみよう。
 1基づつ発射していく「順次射撃」モードに切り換えてておくと、発射パターンを変えることが出来る。

全基同時発射ではなく、一基目を発射して、それに気付いた相手の回避ルートにもう一基の射線をあてる、と言う戦法も可能になる。


無国籍の装備だと、連装発射管しか装備出来ないのが難点だが、一つ奥の手が。
Wren『英国には11レベルの「無国籍でも積める」3連装魚雷がありますー*2威力も7480となかなかデスよ?』
・・・射程が激短い、と言うのも一緒に云わないと不公平だと思うが(笑)
まぁ、でもうまく使えばコレで大型艦も喰える魚雷だ。
また、射程が短い分、安全装置が外れるのも早いから、至近距離に近づかれてしまっても起爆してくれるので、自衛用には最適という声もある。
Wren『だれですか?米国製のMk11もあるのにぃ、とかいっているひとは』
あ、うん、こいつも12レベルだから無国籍でも使用出来るな。
ただ、無国籍の六式三連とそう代わり映えしないと言うか何というか。
・・・けして悪い装備ではないんだがね。

8.4 改装工事

フネの種類の中には、普通に船体を購入するだけでなく、元の船体から改装して使えるようになる物がある。
Wren『改装によって、性能を強化することが出来る艦や、別のクラスになったりする艦もあります。』

※改装を実施するには、ドックのフネの脇にある「艦船改造」を選択。
 改造可能なフネ&改造実施可能な水兵レベルであるなら、改装の選択肢が表示されるぞ。

Wren『改造には費用がかかりますが、新造時とはちがって、このときの改装費用はフネを売ったときには戻ってきません。改造費用は使い捨てです』
なので、無駄な改造を繰り返すといつの間にか資金が・・・
ということになるので注意しよう。

8.4.1 小改装

初期に使える無国籍の艦艇には、主に3パターン(+1)の改装がある。
Wren『その特徴を説明すると、

  • 改装1型 攻撃力強化改装
 砲のマウント・対空機関砲・FCS容積が強化され、強力な武装を積むことが出来るようになります。
 ただし、耐久力・防御力が低下してしまいます。
  • 改装2型 防御力強化改装
 耐久力と防御能力が向上します。戦闘で生き残りやすくなるでしょう。
 ただし、操舵性・ブースト能力といった機動性が低下します。
  • 改装3型 機動力強化改装
 操舵性能、オーバーブースト限界が向上します。敵の攻撃回避や、速度を行かした奇襲攻撃などに有効です。
 引き替えとして、武装の搭載能力が減少してしまいます。

  この3系統です。』

これらの改造型3種は、ベース船体の必要レベル(+1)レベルで改装可能に。
また、DD1はレベル9からはDD2型への改装が可能になり、このDD2型も(+1)レベルで3種類の各型にバリエーションが増える。
コレに加えて、FF11型、FF21型がそれぞれFF1・FF2から14・21の各レベルで改装可能になるが、ちょいと特徴的な部分があるので、次項で詳細に。

8.4.2 大改装

DD2、FF11、FF21は、元のDD1、FF1、FF2から、いくぶんと変わる部分があるので、項目を別にして解説しよう。

Wren『このクラスは、元になる駆逐艦1型より大型化して、耐久力の強化と、魚雷用のTマウントが2基に増強されています。
  そのかわりに、主砲のRマウントの容積が少し小さくなっています。』
耐久力が増えて、武装数も増えて、と悪くはないけれど、一つ注意するべき点がある。
船体が大きくなった分、被弾面積も増える、と言うこと。
コレは、以後の大型艦への乗り換えの時にも言えるけれど、それだけ狙われやすくなるわけだから、実戦時には気を付けておこう。

Wren『このクラスはすごーく特徴的ですよー』
なにしろ、前向きの砲塔が一つもないからなぁ。
R『とってもス的ですーっ』
最も、コレは欠点じゃない。一つの方向に全火力を集中出来るわけだから。
Wren『敵にちょっかいをかけつつ、囮作戦をやったらこれに勝るフネは居ません』
追いかけてくる敵を、後退しながら一方的に撃ちまくれるというのは実にセコ・・・
もとい、素晴らしい。駆逐艦クラスは全般的に、前より後ろの砲が門数多い設計だから、それを突き詰めるとこーなるわけだ。
Wren『砲塔が一塊りで、操作の手間が簡単になると云うのもメリットですねっ』

21世紀型のフリゲート、と言うわけではなくて。
Wren『まぁそれは確かに米海軍はDD-21*3とかSS-21*4とか計画してましたが』
FF2は、魚雷戦向けのフネだったけれど、発展させた?結果・・・
Wren『あははは〜っ、おしりに魚雷が付いてますーっ』
FF2では前にしか魚雷が撃てなかったのが、このフネは左右方向に1基ずつの旋回式発射管と
・・・・しっぽに魚雷が2基。
こっちは、FF2の正反対、後ろにしか撃てなかったりする。
Wren『発射方法をうまくしないとつかいどころが難しい配置ですが、世の中には「尻魚雷愛好家」という人達もいるみたいです。うーん、奥が深いですねぇ』
FF2の血を引くだけあって脚は速いので、後は工夫次第かな。
かなり玄人好みのスタイルではあるけれど。

  • Notice

DD2は更に小改装三種類がありますが、FF11とFF21は、これで改造の終着になります。
改装ではなく独立艦種として、高レベル用に更に増強されたFFXとFFYという艦もありますが、ここでは説明を割愛させて頂きます。*5

*1:DD1-1型推奨

*2:Tマウントには積めないですケド・・・

*3:所謂DDX、ズムウォルド級の原案

*4:つまりはシーウルフ級

*5:FFTという艦はアリマセン。念為